輸入車販売の渡辺自動車、破産手続きへ 負債30億円
老舗輸入車販売の渡辺自動車(名古屋市)が名古屋地裁から破産手続きの開始決定を受けたことが2日わかった。決定は2月15日付。負債総額は約30億円の見込み。2020年8月に民事再生法の適用を申請していたが、資金不足で再生計画案の作成を断念した。
店舗の営業は3月1日から、スポンサー支援に名乗りを上げていた同業のGLIONグループ(神戸市)傘下のN・バロウ(名古屋市)が引き継いだ。
渡辺自動車は仏シトロエンを主力に高級輸入車の販売を手がけていたが、近年は販売が低迷していた。帝国データバンクによると、2019年12月期の売上高は約24億円、最終損益は約7億円の赤字となり、債務超過に陥っていたという。