名工大、愛知県立芸術大と共同研究で提携
名古屋工業大学と愛知県立芸術大学は1日、両校の教員や学生による共同研究で提携すると発表した。自動車や化学といった幅広い分野から研究テーマを探る。産業界でデザインの活用が求められており、大学の競争力や教育の質を高める。
名工大から技術や素材などに関わる研究リストを愛知県立芸術大に送った。名工大の木下隆利学長は同日の会見で「アートとテクノロジーを融合した共同研究で、地域の産業界に新しい風を吹き込みたい。我々には思いもよらない自由な視点で共同研究のテーマを選んでほしい」と語った。
自動車のデザインや金属めっき技術を使った芸術作品の研究などが見込まれ、企業による共同研究への参加も見込んでいるという。愛知県立芸術大の戸山俊樹学長は「常識を超えた発想力や、失敗しても前進を続ける力など芸術教育は実学にも生かせる」と提携の意義を強調した。
両校は芸術を取り入れたキャンパスづくりでも協力する。両校の学生が一緒に名工大の校舎に壁画を描いたり、太陽光発電で照らすオブジェを置いたりする。