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中部3県の製造業、景況が4期連続改善 6月日銀短観

日銀名古屋支店が1日発表した6月の短期経済観測調査(短観)によると、愛知、岐阜、三重県の製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はゼロと、マイナス3だった3月の前回調査から上向いて4期連続で改善した。世界需要の伸びに支えられて生産が回復する自動車を中心に鉄鋼や化学など幅広い業種の景況が改善した。新型コロナウイルス禍で時短営業の続く飲食のほか、宿泊やサービスの景況は依然厳しく、温度差は広がっている。

業況判断DIは景況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」の割合を引いた値。5月27日~6月30日に調査し、約670社から回答を得た。

自動車のDIはプラス30と前回から6ポイント上昇した。半導体不足の影響は出ているが、生産は回復基調にある。トヨタ自動車の5月の国内生産台数は前年同月比で64%増えた。鉄鋼は14ポイント、化学は22ポイントそれぞれ上昇した。「素材は自動車関連の需要が引っ張っている」(日銀名古屋支店)。

名古屋港のコンテナターミナル

工作機械の受注も持ち直している。中部経済産業局によると、中部の工作機械メーカーの総受注高は5月まで4カ月連続で前年同月を上回った。生産用機械のDIはマイナス9と、前回から9ポイント改善した。

半導体不足は利用者である自動車にはマイナスだが、半導体を造る側には追い風だ。ソニーなどの半導体関連工場が集積する九州・沖縄地域の6月の短観を見ると、電気機械のDIは27ポイント上昇してプラス36だった。一方、中部の半導体産業は九州などと比べると層が薄い。工場向け電気設備の苦戦もあり、中部の電気機械は19ポイント悪化のマイナス3だった。

非製造業の景況は依然厳しい。再度の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置もあって宿泊・飲食サービスのDIはマイナス65と15ポイント改善したが、マイナス幅は大きい。カラオケ店や映画館、フィットネスクラブといった対個人サービスは5ポイント悪化のマイナス76だった。

足元ではコロナのワクチン接種が進んでいる。非製造業の中には感染拡大に歯止めがかかるとの期待感も出ている。宿泊・飲食サービスの先行きDIは30ポイントの改善を見込んでいる。

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