名古屋の百貨店、5月売上高4割増 コロナ禍前の95%水準
名古屋市内の主要百貨店(4社5店)が1日発表した5月の売上高(速報値)は前年同月比41%増の303億円だった。新型コロナウイルスの感染が拡大する前の2019年の95%の水準だった。3年ぶりに行動制限のない大型連休となったこともあり、外出向けの衣料品や雑貨、土産向けの食料品が好調だった。

JR名古屋高島屋はコロナ禍前の水準を回復した。前年同月比55%増の131億円で、19年比では6%増だった。食料品が好調で前年比58%増、19年比16%増の売り上げだった。日傘が前年の3倍売れるなど外出需要も上向いた。松坂屋名古屋店は39%増の87億円。19年比1%減でコロナ禍前に近い水準になった。
名古屋三越は21%増の60億円で、コロナ禍前からは2割減の水準。外出需要の戻りが好材料で、女性向けサンダルの売り上げが前年の2倍超、男性向けジーンズが約1.7倍だった。名鉄百貨店は34%増の24億円だった。外出需要やビジネス需要を背景に衣料品が好調だったが、コロナ禍前と比較すると全体で3割減の水準にとどまった。
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