北大発AI開発の調和技研、3億円調達 技術者の採用強化

北海道大学発スタートアップで人工知能(AI)を使ったサービスを手掛ける調和技研(札幌市)は1日、北海道銀行などから3億円を調達したと発表した。これまでは取引先に合わせてAIシステムを受注していたが、エンジニアの採用を増やしてより汎用性の高いサービスを開発する。
道銀は北海道ベンチャーキャピタル(札幌市)とともに出資する「北海道グロース1号ファンド」を通じて3月31日付で約3000万円を出資した。同ファンドのほか、コープさっぽろ(札幌市)や大地みらい信用金庫(北海道根室市)など5社が第三者割当増資を引き受けた。
調和技研の中村拓哉社長は「営業活動での受け答えを客観的に評価する言語解析システムや、勤務シフトの自動作成ソフトなど、多くの企業で使える汎用製品を開発中だ」と話す。道銀の高宮良平調査役は「ファンドの出資で北海道内のスタートアップを応援していきたい」と語った。