北海道銀行、4〜12月コア業務純益3%増 資金利益伸びる

北海道銀行が31日発表した2022年4〜12月期の単独決算は、本業のもうけを示すコア業務純益(投資信託解約損益を除く)が前年同期比3%増の149億円だった。保有する投資信託の配当金が増え、資金利益が1%多い377億円に増えた。保険商品の販売手数料収入も伸びた。
業務の効率化で人件費と物件費を減らし、経費を5%減の266億円に抑えたことも増益に寄与した。22年12月末時点の貸出金残高は4兆3516億円で、1年前から4%増加した。
経常利益は105億円と、8%増えた。金利上昇リスクを圧縮するために保有する米国債の銘柄を入れ替え、国債等債券損益が51億円の赤字となったが、融資先の破綻に備える与信関係費用では14億円の戻し入れ益があった。税引き利益は10%増の74億円となった。
道銀と北陸銀行を傘下に持つほくほくフィナンシャルグループ(FG)が同日発表した22年4〜12月期の連結決算は純利益が29%減の140億円だった。23年3月期通期では純利益が前期比7%減の190億円との従来見通しを据え置いた。
地方銀行や信用組合、信用金庫の最新ニュースをまとめました。人口減少が進む地方で経営統合による経営力強化や新規事業、地方企業育成などを進める各金融機関の最新ニュースや解説をお届けします。