航空3社の新千歳―羽田便数、コロナ前に戻る 7月から

AIRDO(札幌市)は7月1日から新千歳空港と羽田空港を結ぶ全便の運航を再開する。新型コロナウイルス感染拡大により、一部で運休を続けていた。日本航空(JAL)は5月から、全日本空輸(ANA)も6月から全便再開しており、2020年2月以来2年5カ月ぶりに航空3社で運休がゼロになる。
AIRDOが新千歳―羽田間に設定する定期便は1日11往復。22年6月は1カ月で10便運休した。最も運休便数が多かった20年5月は528便運休していた。JALは1日16往復で、ANAは17往復を運航している。3社の便数は新型コロナ感染拡大が始まった20年2月と同じ水準に戻った。新型コロナ前は3社で便数の85%を占めていた。

全国で新型コロナの行動制限がなくなり、東京と札幌を行き来する人は増えている。北海道内7空港を運営する北海道エアポート(HAP、北海道千歳市)によると、22年5月の新千歳―羽田便利用客数は約53万人で、前年同月の2.4倍だった。航空会社は夏休みシーズンの旅行需要にも期待をかけている。
ANA札幌支店によると新千歳―羽田間の22年7月の予約数は21年比で2倍。19年比では36%減の水準といい、ANAは同月に51便を追加運航する。AIRDOも67便増やす。28便増やすJALも「お盆期間はさらに予約が増える」(北海道支社)とみて、繁忙期にはもう一段の増便を検討している。