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北海道の路線価4%上昇 新幹線開業へ札幌駅前伸び続く

札幌国税局が1日発表した2022年1月1日時点の北海道の路線価によると、道内約1万4800地点の平均上昇率は4%と全国トップだった。住宅需要の高まる札幌主要5地点での地価上昇がけん引した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が出た観光地や、人口の減る拠点都市との差が目立つ。

路線価は相続税や贈与税を算定する基礎となる。全国の各税務署ごとに国税庁が最高価格を集計した。北海道の30税務署管内の最高路線価をみると、上昇は5地点(前年は6地点)となった。横ばいは14地点(同10地点)、下落は11地点(同14地点)だった。

上昇した札幌市内5地点のうち、4地点は上昇率が前年から拡大した。道内人口の4割弱が集まる札幌市は住宅の需要が旺盛だ。テレワーク拡大などで家にいる時間は増えており、よりよい住環境を求めてマンションや一軒家を買う動きが広がる。

北海道の最高値は札幌駅南口の商業施設「札幌ステラプレイス」前の札幌市中央区北5条西3丁目(道道札幌停車場線通り)。1平方メートル当たり616万円と、前年比で4.8%高い。上昇は11年連続。31年春の北海道新幹線札幌延伸を控えて再開発計画が相次ぐ札幌駅周辺の地価は上昇傾向だ。

上昇率が最も大きかったのは札幌東税務署管内の札幌市厚別区厚別中央2条5丁目(新札幌駅前通り)の13.5%(前年は8.8%)だった。北海道不動産鑑定士協会の斎藤武也副会長は「札幌市中心部と比べ、物件価格の安いエリアに人気が集まっている」と分析する。

厚別区の地点は1平方メートル当たり42万円と、札幌市内5地点のなかで2番目に低い。最も安い札幌南税務署管内の札幌市豊平区平岸2条8丁目(平岸通り)も前年比8.7%高い25万円(1平方メートル当たり)と、北海道内で上昇率が2番目に高い。

道内の観光地では新型コロナによる客数の落ち込みが地価にも表れている。インバウンド(訪日外国人)客に人気なスキーリゾート・ニセコにある倶知安町山田(道道ニセコ高原比羅夫線通り)は1平方メートル当たり72万円と、伸び率が2年連続でゼロ。20年は19年比の上昇率が50%と全国トップだったが急失速している。

五稜郭公園に近い函館市本町(道道函館南茅部線通り)は前年比で3.4%下落し14万円になった。室蘭税務署管内では地価トップ地点が入れ替わった。22年の首位は室蘭市中島町1丁目(道道東室蘭停車場線通り)。21年までは登別温泉(登別市)の地点だった。斎藤副会長は「インバウンド頼みの地域で路線価が落ちている」と指摘する。

道内主要地点で最も路線価が低かったのは深川市4条8番(本町通り)で6年連続だ。1平方メートル当たり1万1000円で、前年からさらに8.3%下がった。

(井田正利)

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