北海道ガス、23年3月期純利益60%増に上方修正

北海道ガスは31日、2023年3月期の連結純利益が前期比60%増の84億円になりそうだと発表した。従来予想を31億円上回る。新型コロナウイルス感染拡大による経済活動への影響が和らぎ、ホテルや飲食店など業務用の都市ガス販売が持ち直している。
売上高は35%増の1710億円を見込む。従来は1560億円としていた。営業利益は56%増の110億円と33億円引き上げた。為替レートを1ドル=130円と10円円安・ドル高に設定した。原油価格は1バレル80ドルと、20ドル引き下げた。
同日発表した22年4〜12月期の連結決算は純利益が前年同期比4.4倍の29億円になった。ガス販売量は3%増の3億7000万立方メートルに膨らんだ。売上高、営業利益、経常利益と純利益の各段階で最高を記録した。
売上高も37%増の1077億円。為替市場の円安・ドル高が進み液化天然ガス(LNG)の調達コストが増えたものの、販売価格に転嫁したため増収につながった。電力販売量は11%増の7億1100万キロワット時を確保した。営業利益は4.8倍の36億円。経常利益も3.9倍の36億円に達した。