網走市と刑務所、酒造りの木おけ披露 上川大雪が活用へ

北海道網走市や網走刑務所(網走市)、上川大雪酒造(北海道上川町)は受刑者らが作った日本酒製造に使う木おけを博物館網走監獄(同)で披露した。木おけは上川大雪酒造の酒蔵「碧雲(へきうん)蔵」(北海道帯広市)に運び入れ、7月から試験醸造を始める。
高さ・直径が125センチメートル、容量は1000リットル。道南スギも用いた。香川県の小豆島で木おけ製作技術を受け継ぐ活動をしている「木桶職人復活プロジェクト」の職人が指導して、受刑者が製作した。
網走市の水谷洋一市長は「受刑者の再犯防止につなげたい。来年も木おけができることを期待している」と語った。事業に賛同した上川大雪酒造の塚原敏夫社長は「現在、木おけを作ることができる拠点は全国にほとんどない。(木おけが完成し)成果を出すことができた」と述べた。
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