サツドラHD、北海道江差町で10月からデマンド交通実験

サツドラホールディングス(HD)は22日、北海道南部の江差(えさし)町で10月から事前予約に応じて運転するデマンド交通の実証実験を始めると発表した。最大9人乗りの車両を使って住宅地や商業エリア間を運行し、MaaS(次世代型移動サービス)の実用化につなげる。
デマンド交通の運行エリア内に住む江差町民と、対岸の奥尻島(北海道奥尻町)の住民が対象。予約は対話アプリ「LINE(ライン)」で受け付ける。町内店舗のクーポン配布や、デマンド交通と路線バスなどを組み合わせた経路検索サービスも提供する。サツドラ店舗などに置くタブレット端末や電話でも予約できる。
期間は10月~2023年1月まで。22年10~11月は経済産業省によるMaaS推進にむけた事業に、22年12月~23年1月は国土交通省による地域交通のモデル事業に選ばれた。22年12月以降はデマンド交通の運行エリアを追加する見通し。利用者から受け取る運賃は今後詰める。
サツドラHDは20年に江差町と包括連携協定を結び、まちづくりに関わってきた。21年5月に支払額の一部を町に還元するポイントカード「江差EZOCA(エゾカ)」の発行を始めたほか、22年2月には町内で無償デマンド交通も実証実験している。
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