北洋銀行、飲食店支援で「出前館」とも提携

北洋銀行は、料理宅配サービスの出前館と提携して、新型コロナウイルス感染拡大に苦しむ取引先飲食店を支援する事業を22日に始めた。来店客の減少を補うため宅配を増やすか新たに始めたい飲食店に、出前館を紹介する。
出前館には自前で配達できる飲食店も加盟できる。このため、配達機能を持つ飲食店にとっては、注文から宅配まで全て委託するケースよりも軽い費用負担で、新たな顧客を開拓できる。出前館は2019年4月から道内で宅配事業を始め、札幌市や小樽市、旭川市などに加盟店を持つ。
北洋銀は飲食店支援の第1弾として、2月からフィンランド発の「Wolt(ウォルト)」を展開するウォルトジャパンとも連携し取引先への仲介を始めている。ウォルトは20年6月に道内に進出し、札幌市などに500店超の加盟店を持つ。
北洋銀は宅配サービスの導入仲介を飲食店への本業支援の一環として位置づけ、宅配サービス関連会社との提携を進めている。北洋銀の取引先飲食店は約2000社。ウォルトや出前館にとっては、北洋銀と組むことで加盟店網を広げられ、消費者にもより多くの飲食店から料理を取り寄せられるメリットがある。