世界遺産の縄文遺跡、函館市がARなどデジタル解説導入

北海道函館市は2022年度、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の垣ノ島遺跡で、拡張現実(AR)などを使った解説を導入する。同遺跡は竪穴式住居を復元しておらず、デジタル技術で縄文人の暮らしを観光客や市民に伝える。
遺跡内を歩きながら地形を体感してもらうことを重視している。従来ある説明板やスタッフによる解説に加えて、携帯アプリや小中学生の学習用タブレット端末で縄文時代の集落などを見せる。ARのほかCG(コンピューターグラフィックス)、デジタルサイネージなども活用する。
事業者は公募する。2月21日にかけて申込書や企画提案書を受け付け、3月に決定する。契約の上限額は3000万円。世界遺産登録一周年の7月下旬に一部の運用開始を目指す。「遠方からも来たくなるコンテンツにしたい」(函館市教育委員会文化財課)考えだ。
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