新千歳空港、大雪時に苫小牧のフェリー港へ臨時バス
新千歳空港などを管理する北海道エアポート(北海道千歳市)とフェリーターミナルを運営する苫小牧港開発(同苫小牧市)は17日、大雪時の乗客輸送で連携を始めた。新千歳空港発で、本州行き航空便の欠航が多い場合に、同空港と苫小牧西港を結ぶ臨時バスを運行し、滞留者の解消につなげる。
道南バス(同室蘭市)がバスの手配で協力する。フェリーを予約した人を対象に整理券を配布する。定員は100人で、午後3時と午後5時にそれぞれ出発する。新千歳空港と苫小牧西港は約22キロメートルと近く、平常時なら車で約35分の距離。

苫小牧西港からは、八戸港(青森県八戸市)、仙台港(仙台市)、大洗港(茨城県大洗町)、名古屋港(名古屋市)にフェリーが出ている。欠航率は約1.5%と少なく、大雪時でも代替交通の役割を果たせるという。
苫小牧西港と八戸港を結ぶフェリーは、毎日4便運航しており、所要時間は約8時間。苫小牧西港を午後11時59分に出発する最終便に乗船すれば、翌日の午前7時半に八戸港に到着する。八戸港からJR八戸駅に移動すれば、新幹線を使って東京駅まで約3時間で到着する。
2022年2月には、大雪の影響で飛行機の欠航や周辺の交通機関が運休となったことで、空港内で足止めされた人が多く出た。北海道エアポートは道内のバス会社と大雪時の輸送について臨時バスなどの対応を進めている。
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