炭鉱地下にCO2封じ込め 北海道三笠市で生まれる新技術
北のゼロカーボン都市~進化⑶
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「炭鉱で輝いたまちを再び炭鉱で活性化させたい」。北海道三笠市の西城賢策市長はこう語る。地下の石炭から水素やガスを取り出し、発生する二酸化炭素(CO2)を鉱山地下に埋める技術「三笠モデル」の実証実験が8月から始まっている。
ガス生成過程で出る二酸化炭素を地下に圧送する。採掘跡を流れる坑内水や未採掘の石炭に吸着させ、地下に閉じ込める。さらに、スライム状のスラリー材を地下に送り、CO2と反応させて固定...