北海道企業22年10~12月利益DI1ポイント改善 民間調べ
北洋銀行が16日発表した2022年10~12月期の北海道内企業の経営動向調査によると、全産業の利益判断指数(DI)はマイナス3だった。7~9月期に比べ1ポイント改善した。観光需要は引き続き回復傾向にある。エネルギーや物価の高騰を受けて、価格転嫁が進んだ業種では利益が持ち直した。
売上DIはプラス12と、1ポイント低下した。DIは増加企業の割合から減少の割合を引いた値で算出する。
非製造業の利益DIはプラス2と前回の水準を維持した。「卸売業」は10ポイント上昇しプラス27になった。「ホテル・旅館業」はプラス80。8ポイント下げたものの2期連続で80の大台を維持した。政府の観光促進策「全国旅行支援」の効果が出た。
製造業の利益DIは6ポイント高まり、マイナス13になった。「食料品」はプラス21で10ポイント伸びた。「世の中が値上げに寛容になったのか、値上げをしたことで収益改善の見込みがたった」(食料品製造業)といった声が聞かれた。
「木材・木製品」は13ポイント落ち込み、マイナス29に沈んだ。
23年1~3月期の利益DIは4ポイント悪化のマイナス7を見込む。22年11月中旬~12月中旬に調査し、366社が回答した。