カラカミ、北海道内の全3ホテル売却 ベルーナなどに

ホテル運営のカラカミホテルズアンドリゾート(札幌市)は10日、北海道内に所有する全3施設をカタログ通販大手のベルーナなどに売却すると発表した。売却額は非公表。3ホテルの運営はカラカミが引き続き請け負う。従業員300人程度の雇用は維持する。
北海道南西部の洞爺湖近くにあるリゾートホテル「洞爺サンパレスリゾート&スパ」(北海道壮瞥町)と「ザ・レイクスイート湖の栖」(同)はベルーナに、道東の阿寒湖周辺にある「ニュー阿寒ホテル」(釧路市)は個人に売却する。3施設の客室数は合計で800室近くだ。8日に売買契約を結び、譲渡日は31日。

売却理由として、大規模リゾートホテルから中小規模の高単価ホテルへの事業転換を挙げた。カラカミは2021年に札幌市内の温泉街・定山渓で600室以上の客室と、プールを持つ大型リゾート「定山渓ビューホテル」もベルーナに売却していた。
カラカミの広報担当者は道内展開について「小規模施設の取得や、リゾートホテルの運営受託ができる体制を整えていく」と語った。保有するホテルは宮城県や和歌山県の4カ所になる。
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