ニセコに450室超ホテル、フィリピンの新興不動産

フィリピンの新興不動産ダブルドラゴンは国際的なスノーリゾート、ニセコに大規模なホテルを建設する。450室超を構える計画で、最大約900人を受け入れられる。安価な価格設定で団体を含め観光客の取り込みを狙う。夏には建設作業員などの宿泊所としての機能も担う。
北海道倶知安町内で取得している約9000平方メートルのうち、約7700平方メートルの敷地で建設する。ホテルの延べ床面積は2万平方メートル超で地上6階地下1階建て。地上と地下に約160台分の駐車場を用意する。6月から2027年9月にかけて開発や建築をする。
同社のブランド「ホテル101」が入る。ほぼすべての部屋が20〜25平方メートルで2人向けとなっている。ホテル内にはレストランや売店も設ける。
ダブルドラゴンはフィリピンで大型商業施設やホテルの開発を手がけている。海外への展開は初めて。雪やウインタースポーツが楽しめる北海道への関心が高いフィリピンの消費者が多いことに着目した。
ニセコでは香港の不動産会社、パシフィック・センチュリー・プレミアム・ディベロップメンツ・リミテッド(PCPD)が別荘地の開発を計画している。シンガポール系不動産会社も別荘とコンドミニアムホテルを建設予定で、海外資本の開発が相次いでいる。