コープさっぽろ、9割の店舗に生ごみ処理機 排出9割減

コープさっぽろ(札幌市)は9日、導入を進める生ごみ処理機「POITO」(ポイト)を報道陣に公開した。生ごみを微生物を使って水分と炭酸ガスに分解して下水道に流し、生ごみ排出量を9割以上減らす。2022年度中に9割強の店舗に導入するほか、関連会社のコープフーズ(北海道石狩市)の工場でも採用する。
コープさっぽろによると、野菜の皮や魚の内臓など店舗全体で年3500トンの生ごみが発生して処理費用が毎年1億円程度かかる。ポイトに生ごみを投入するだけで自動分解でき、今後は廃棄物処理業者に支払っていた費用がかからなくなる。

ポイト導入にかかる設備投資額は5億2000万円で、メンテナンスや微生物の補充などに年2000万円かかる。減価償却費負担が生じる当初10年でも年1000万円程度のコスト減につながるとしている。小松均常務理事は「生ごみの運送や焼却で発生する二酸化炭素(CO2)の削減にもつながる」と話した。

SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。