北海道夕張の「石炭坑道」23年度再開へ、火災から2年

北海道夕張市は市内の石炭博物館で2019年4月に起きた火災以降閉鎖している模擬坑道について、23年度の再開を目指す方針を明らかにした。7日に開いた専門家会議を踏まえ、9日に開く定例市議会で補修の設計費を含んだ予算案を提出する。
総延長180メートルの模擬坑道は実際の炭鉱を活用した国内唯一の見学施設で、国の登録有形文化財に指定されている。市は3500万円の補正予算に営業再開に向けた補修の設計費用のほか、火災の影響で崩落の危険がある箇所を保全したり、老朽化したポンプを交換したりする費用も含んでいる。