/

東大など、バイオガス抽出後の「消化液」活用へ実証実験

実証実験をする本部農場(宮崎県新富町)に設置しているバイオガスプラント

東京大学と、バイオガスプラントを手掛けるバイオマスリサーチ(北海道帯広市)を中心とするコンソーシアム(共同事業体)が、農業の省力化とコスト削減を目指す実証実験を始めた。バイオガスを取り出した後の牛の排せつ物を肥料として活用しやすくするため、2年間で自動散布や濃縮技術を開発する。

ガスを取り出した後の排せつ物は「消化液」と呼ばれる。主に有機肥料として再利用されるが、消化液の約95%は水分が占めているため「畑にまくための労力がかかるうえ、水分が多いので雨の日は使えないなどのデメリットがあった」(バイオマスリサーチの富谷信之主任研究員)。

実証実験では東大を中心に消化液を自動で散布する車両を開発するほか、肥料としての成分が変わらないように低温で水分を飛ばして濃縮する方法を検証する。すでに8月から宮崎県の本部農場(新富町)で実験を開始しており、22年度からは北海道内でも始める予定だ。

実験は農林水産省の「スマート農業実証プロジェクト」に選ばれており、期間は2年間。消化液散布にかかる時間や費用を削減し、バイオガスプラントの経営コストを10%減らすことを目指す。バイオマスリサーチの菊池貞雄社長は「長期的に有機肥料への需要は高まるとみており、なんらかの解決策を提供する必要がある」と話す。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

カーボンゼロ

温暖化ガス排出を実質ゼロにするカーボンゼロ。EVや再生エネルギー、蓄電池、各国政策などの最新ニュースのほか、データ解説や連載企画を提供します。

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン