JR北海道、富良野―新得のバス転換提案 24年春に

JR北海道が単独では維持困難とする根室線(富良野―新得間)の沿線4市町村は6日、北海道富良野市で会議を開いた。JR北海道側は2024年4月に路線を廃止し、バス転換する案を示した。沿線自治体は内容を精査し、23年3月末までの合意を目指す。
JR北海道はバス転換に伴い20億円の支援金を自治体に提案した。廃線後の代替バス車両の購入費やバス停設置といった初期費用のほか、18年間分の赤字想定額を補塡する。廃線後は都市間バスの増便や既存バス網の拡張などで対応する。
富良野市と南富良野町、新得町、占冠村は22年1月に開いた会議で鉄路の存続を断念し、バス転換時期や交通体系を協議してきた。富良野市の北猛俊市長は「合意に向けて前向きに進められた。北海道民にとってより良い交通体系を構築する道筋になっていく」と述べた。
JR北海道が16年に単独では維持困難とした5線区のうち、札沼線(北海道医療大学―新十津川間)や、石勝線(新夕張―夕張間)、日高線(鵡川―様似間)は既に廃止しており、留萌線(留萌―深川間)も23年3月末と26年3月末に分けて段階的に廃止することが決まっている。

赤字路線が増加、JRの一部路線では廃線の可能性も検討されるローカル線。地域の足である鉄道の維持のための取り組みや地方の鉄道が抱える課題などについてのニュースや解説をまとめました。
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