北海道の日本人、96年以来の社会増 テレワークで移住増

総務省が4日発表した住民基本台帳に基づく2021年1月1日時点の人口動態調査によると、北海道の日本人人口は転入者数から転出者数を引いた社会増減が転入超過となった。社会増は1996年以来となる。新型コロナウイルスで北海道から道外に転出する人が限られた一方、テレワークが広がるなか移住する動きが広がった。
20年中は88人増えた。16~19年中は6000~8000人規模で減少が続いていた。茶専門店を展開するルピシア(北海道ニセコ町)のように道外から道内に事業拠点を移転する企業が増えたことも社会増につながった。
13年から公表を始めた北海道の外国人住民は3万8094人と1年前から3602人減った。減少幅は東京都や愛知県に次ぐ3番目の大きさだった。新型コロナで外国との行き来が難しくなるなか、新たに来日する留学生らが限られたことなどが響いた。
北海道の人口は2021年初時点で約522万人と1年前に比べ、約3万9000人減った。減少幅は全国最大だった。出生数から死亡数を引いた「自然減」が約3万5000人と全国最多だった。