ツルハ、アプリ処方薬を当日配達 札幌・東京など

ツルハホールディングス(HD)は5日、ドラッグストア「ツルハドラッグ」で処方薬の当日配達を始めた。ヘルスケア商品や医薬品の電子商取引(EC)事業を展開するジェイフロンティアのアプリ「SOKUYAKU(ソクヤク)」を活用する。
北海道と東京都、神奈川県、兵庫県で調剤薬局を併設しているツルハドラッグ163店が対象になる。ソクヤクは医療機関の診療から服薬指導、処方薬の配送までアプリ上で完結するサービス。5月末時点で全国の約2300の医療機関と薬局3300店が参加する。
ツルハHDは2025年5月期までに、店舗の調剤薬局併設率を前期比で12ポイント高い42%まで引き上げる計画だ。ツルハの野村和彦調剤運営本部長は「新型コロナウイルス下では、薬を当日もらいたいという発熱外来の患者さんも多い。当日宅配サービスはニーズに応えられる」と語った。
ソクヤクはツルハの参加により、札幌市内も処方薬の当日配達エリアになる。東京23区と横浜市、名古屋市、大阪市、福岡市、広島市で処方薬の当日配達に対応していた。札幌では36店が対象になる。
新型コロナ下で来店せずに薬を受け取りたいという需要に応えようと、調剤薬局やドラッグストアではオンライン服薬指導や処方薬配送が広がる。
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