ソニー系、札幌の集合住宅でローカル5Gサービス開始
ソニーグループ傘下のソニーワイヤレスコミュニケーションズは札幌市で、限られたエリアで大量のデータをやりとりする高速通信規格「ローカル5G」を活用した集合住宅向けインターネット接続サービスを始める。まず中央区で12月中旬から開始し、エリアを拡大していく考え。
同社が提供する「NURO Wireless 5G」は住居ごとの配線工事が不必要で、光回線が使えないマンションでも通信制限なく5Gの高速通信が使用できるようになる。基本料金は月4950円で、専用ルーターのレンタル料金も含まれる。同サービスは東京など首都圏で導入されており、札幌市でも展開する。
北海道では、ローカル5Gは日本製鉄の北日本製鉄所(室蘭市)や北海道電力の苫東厚真火力発電所(厚真町)で導入実績がある。工場内の設備に接続すれば通信品質や速度が上がる分、遠隔監視の精度も高まるのが利点だ。情報漏洩のリスクを下げ、通信遮断や遅延を起こしにくい点も特徴。