23年度成長率見通し1.1% 北海道銀行、22年度から縮小

北海道銀行は1日、2023年度の道内経済成長率(実質ベース)がプラス1.1%になりそうだと発表した。プラス成長は3年連続で、22年度見通しを0.3ポイント下回る。インバウンド(訪日外国人)客の回復が見込める一方、ロシアのウクライナ侵攻などによる物価上昇が景気の下押し圧力となる。
項目別では個人消費がプラス1.1%成長と、22年度見通しを1.2ポイント下回る見通し。政府の観光促進策「全国旅行支援」が需要増につながるが、物価高による家計の購買力低下が重荷だ。プロ野球日本ハムのボールパーク(BP)など大型建設投資の反動で、設備投資はマイナス1.5%になるとみている。
22年度の成長率見通しはプラス1.4%を見込む。北海道では新型コロナウイルスの感染「第8波」で外出を避ける動きは繁華街など一部のエリアにとどまっており、景気に与える影響は限定的だという。
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