ユーラス、北海道天塩町の風力発電稼働 老朽化で新型へ

国内風力発電大手のユーラスエナジーホールディングス(東京・港)は北海道天塩町で新たな大型風車を稼働した。これまで運用していた3基の小型風車(計2400キロワット)をシーメンス・ガメサ・リニューアブルエナジー社製4300キロワットの風車1基に置き換えた。出力を制御し、2400キロワット規模で運転する。稼働開始は1日。
小型風車は運転開始から約20年が経過しており、2021年に営業運転を一時停止した。置き換えによって発電量が増加し、メンテナンスが効率化できる。発電した電力は全量を北海道電力傘下の北海道電力ネットワーク(札幌市)に売電する。
ユーラスは23年2月に北海道遠別町と北海道浜頓別町でもそれぞれ1基の風力発電を稼働。いずれも出力規模は2970キロワットで、天塩町と同じく運転開始から設備が老朽化していたため新風車にした。3基合計で一般家庭の約6200世帯分に相当する電力を供給することができるという。
同社は北海道内では苫前町でも新型風車に切り替えており、出力規模が計2万キロワットの風力発電を手がけている。

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