北海道エアポート、赤字102億円に縮小 旅客数が回復

北海道7空港を経営する北海道エアポート(HAP、北海道千歳市)が1日発表した2022年4~9月期の連結決算は、最終損益が102億円の赤字(前年同期は138億円の赤字)だった。運営権の対価償却費を含めて減価償却費として104億円を計上するなど、固定費負担が大きかったものの、国内線の旅客数増加で、赤字幅は縮小した。
売上高は前年同期比42%増の165億円。7空港の4~9月の旅客数が前年同期比2.2倍の約1036万人に伸びたことで、航空会社から支払われる空港使用料が増えた。テナントなどからの収入は33億円増加した。前年同期はゼロだった国際線の旅客は約9000人に増えた。
営業損益は62億円の赤字(前年同期は98億円の赤字)、経常損益は103億円の赤字(前年同期は138億円の赤字)だった。水道光熱費が3億8000万円増えた影響で、販管費は前年同期5%増えた。
蒲生猛社長は「10~11月は国内線旅客が新型コロナウイルス禍前の9割まで回復している」と説明し、「国内線の回復や国際線の再開などで収益改善の方向性が確かになってきた」と期待した。23年3月期の業績見通しは変更しなかった。

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