静岡・由比でサクラエビ初セリ 昨春より3割高く

記録的な不漁が続く駿河湾産のサクラエビ漁が始まった。31日早朝、静岡市の由比漁港で初セリが開かれ、平均価格は2020年春の初セリに比べ、3割弱高い1ケース(15キログラム、税抜き)8万4041円となった。最高価格は同8万6280円。水揚げ量は前年の1割減の約1.7トンだった。
18年から続く不漁に対応し駿河湾では現在、漁の海域や船数を自主的に制限している。由比港漁業協同組合の宮原淳一組合長は「昨年の秋漁や昨夏の産卵状況からすると今年はこれまでと違う。(漁獲量の回復を)少し期待したい」と話す。
サクラエビ漁は例年春と秋の2回。春漁は29日に解禁されたが、大雨と強風で1日延期されていた。6月4日まで続く。