GoToキャンセル伊豆で5万9千人 三島信金調べ
28日から2021年1月11日まで「Go To トラベル」事業が全国で停止となった影響で、伊豆半島を含む静岡県東部の宿泊業でキャンセルが約5万9000人発生したことが29日、三島信用金庫(同県三島市)の調査で分かった。損失額は約15億円に上るという。
同信金が28日、熱海や伊東、西伊豆や下田などの伊豆半島全域と三島や沼津、御殿場といった県東部の旅館やホテル、民宿など152社にアンケート調査した。
全社でキャンセルが発生し、予約の50%以上がキャンセルとなった事業者が64%を占めた。キャンセル人数は全社合計で5万8932人に上った。GoToトラベル停止前の水準まで客室が埋まらない事業者のうち55%にあたる75社は、食材などの仕入れのキャンセルができず自社負担になると答えた。
キャンセル人数と期間中の宿泊単価の平均をかけて三島信金が算出した、GoToトラベル事業の一時停止による対象地域の直接的な損失額は15億円弱だという。担当者は「事業規模によらずキャンセル割合が高く、予想以上に厳しい結果だ。1月以降GoToトラベル事業がどうなるのか、取引先にどのような影響が出るのか懸念している」と話している。
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