中止の「初市」、代替イベント 山形市
山形市は28日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止が決まった「初市」について、代替イベントを開催すると発表した。江戸時代から続く伝統行事で例年1月10日に開いていたのを、12~15日の4日間に延長。一度に集まれる人数を当初の予定から100分の1の50人に抑えることで継続を目指す。

例年、縁起物のだんご木や初飴(あめ)などを販売する約200の出店者が中心市街地に並ぶ。今回は100店に減らし、来場者を常時5000人以下に制限する予定だったが、23日に主催者の山形商工会議所が中止を決めた。ただ、「まるごとマラソンもオンラインで開くなど次につなげてきた。伝統行事も同じようにできないか」(佐藤孝弘市長)とし、市役所の一角で縁起物などを扱う6店に絞って開くことにした。
同市は初市にあわせて開く花火大会について、内容を一部変更しながらも開催する予定。12月22日には、人気アニメ「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」に登場する同型の蒸気機関車(SL)を展示する公園にイルミネーションをつけるなど、感染防止と経済の両立を目指したイベントを続けている。