山梨県、10月宿泊者数25%減 減少幅5カ月連続で縮小

山梨県がまとめた10月の宿泊旅行統計調査(速報値)によると、県内の延べ宿泊者数は2019年の同じ時期に比べ25%減の48万9千人だった。9カ月連続で前年を下回ったが、減少幅は5カ月連続で縮小した。最も落ち込んだ5月(89%減)に比べると減少幅は64ポイント縮小した。
日本人の宿泊者数は延べ48万8千人で、前年同期比3%減にまで回復した。ただし19年10月は台風19号の影響で、日本人の宿泊者が18年10月(54万3千人)に比べ4万2千人減っている。天候に恵まれた18年10月と比べれば、20年10月は10%減となっている。
県観光文化政策課は「山梨の旅行者の3割は東京在住者のため、(国の観光需要喚起策)『Go To トラベル』に東京発着が追加された影響が大きいが、台風や天候不順の影響を除けば十分に回復したとはいえない」と分析する。
10月の外国人宿泊者は99.2%減の1200人。今後については「外国人の宿泊者は引き続き期待できず、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うGo Toの一時停止によって日本人の動きも減り、現状のような回復を期待するのは難しいのではないか」としている。
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