コロナに揺れる老舗の灯
点照
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<訂正>3日午前2時に配信した記事中に「田中屋」とあるのは「田中家」の誤りでした。
横浜で最も古い料亭、田中家の平塚あけみさんが嘆いている。「あと2、3年こんな状態が続いたら……」。気丈な女将を苦悩させているのはもちろん、新型コロナウイルスだ。
創業は幕末の文久3年(1863年)。東海道五十三次の一つ、神奈川宿にあり、前身の旅籠は安藤広重の版画にも描かれた。坂本龍馬の妻、おりょうが勝海舟のあっせんで仲居として勤め、西郷隆盛や高杉晋作ら維新の志士が足を運んだ、と聞けば存在の貴重さが...
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