新潟のダイヤメット、民事再生法申請 負債額578億円
自動車部品製造のダイヤメット(新潟市)が東京地裁に民事再生法の適用を申請し、監督・保全命令を受けたことが22日わかった。申請は21日で、負債額は578億円。帝国データバンクによると、2020年の国内の企業倒産では最大額という。同社は12月上旬まで三菱マテリアルの子会社だった。
ダイヤメットの子会社で同じく同法の適用を申請したピーエムテクノを合わせた負債総額は604億円になる。
ダイヤメットは05年に三菱マテリアルから分離して発足した。ワイパーに使う部品やエンジン部品などを製造してきた。16年と18年に製品の品質データを改ざんし、不適合品を出荷していたなどの不正が発覚。品質保証の体制整備に向けた費用などがかさみ、資金繰りが悪化し、自力再建は困難と判断した。
三菱マテは12月上旬、投資ファンドのエンデバー・ユナイテッド(東京・千代田)にダイヤメットの全株式を売却している。
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