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緊急事態解除、リバウンドへの警戒続く 埼玉県内

埼玉県内の繁華街では当面、午後9時までの時短営業が続く(さいたま市大宮区)

埼玉県を含む1都3県に発令されていた新型コロナウイルスの緊急事態宣言が22日解除された。感染者数のリバウンドへの懸念がぬぐえないなか、埼玉県は解除後も警戒態勢を継続。飲食店や集客施設は制限緩和による客足の回復を期待しつつ、次の感染拡大に備えた予防策を徹底する。

「県民へのお願いだけでは感染者の抑制は難しい。クラスター(感染者集団)対策やモニタリング検査の実施、経済対策などの方針を示し、バランスよく対応したい」。宣言解除を受け、記者団の取材に応じた埼玉県の大野元裕知事は引き続き警戒を緩めない姿勢を強調した。

県内の感染者は最大で1日あたり580人超が確認された1月中旬の2~3割で推移しているが、足元では再拡大の兆しも見られる。知事は「医療機関は今後ワクチン接種との二重の負担になる」と述べ、病床逼迫を防ぐために感染予防への協力を県民に呼びかけた。

飲食店などへの時短営業要請は午後9時までと宣言中より1時間延びる。さいたま市の飲食店「BEERNOVA URAWA」は宣言解除が決まった先週から「1日1~2件の予約が入り始めた」(小林健太オーナー)。宣言中は予約ゼロの日も多かったが、仕事帰りの客などが足を運びやすくなるとみる。

1時間の営業時間延長は「売り上げ回復にはまだ不十分」(ハイデイ日高の島需一取締役)との声もある。協力金も1日あたり6万円から4万円に減額され、各店舗の損益がどこまで改善するか見通しにくいという。

宣言解除を手放しに喜べないのは、県内の娯楽・集客施設も同じだ。桜の名所として知られる県営大宮公園(さいたま市)は花見客の「密」を警戒し、一方通行などの制限措置を設けたほか、花見自粛を呼びかける立て看板を設置。監視員が園内を巡回し、入園者の動きに目を光らせる。

県営大宮公園は花見シーズンの感染防止対策を徹底する(17日に園内を視察した大野元裕知事=中央右)

県によると、花見客が多い権現堂公園(幸手市)でも通行制限を実施する。県立公園を所管する県公園スタジアム課の担当者は「宣言が解除され、次の週末には桜の開花が進む。リバウンドしないよう、緊張感を持って対応したい」と話す。

学校も解除による「緩み」を警戒する。複数の感染者が昨年確認された県立川越高校(川越市)では22日朝、校長が教職員に解除に伴う県の考え方を伝えた。解除を受けて学校の部活動が段階的に緩和されることから、一層の感染対策を求めた。「生徒には部活中のマスク着用や密防止だけでなく、部活後の友人との食事などを控えるよう伝えたい」(川越高)という。

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