仙台市、人口は27年がピーク まちづくり指針を答申
大学教授や市民代表らで構成する仙台市総合計画審議会は22日、2021年度から10年間のまちづくりの指針となる基本計画を郡和子市長に答申した。計画では人口増加は27年までで、その後は減少に転じると想定。「東北と世界を結びつけるハブ」として、戦略的なビジネスや誘客に取り組むことを掲げた。

仙台市は従来、人口増は22年までと予測していたが、市営地下鉄の沿線などで開発が進んだことで流入増が当面続くと見込む。21年1月時点の推計人口(109万2478人)から微増傾向が続き、27年に109万9000人でピークを迎える。その後は減少傾向となり、50年から55年にかけて100万人を割り込むとした。
産業政策では産学官金が一体となった起業支援や、ICT(情報通信技術)関連企業を誘致するための魅力的なオフィス環境づくりを掲げた。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて計画では「危機に対しての備えを進めることが不可欠」と言及。感染症対応のノウハウ蓄積や医療機関との連携強化を打ち出した。