宮城で500羽殺処分、鳥インフル発生の養鶏場から入荷

高病原性の鳥インフルエンザが確認された千葉県の養鶏場から、宮城県角田市の養鶏場がアヒルのひなを入荷していたことを受け、宮城県は21日未明、感染の疑いがある約500羽を殺処分した。現時点で県内の養鶏場では鳥インフルは発生していない。

県は同日、特定家畜伝染病対策本部会議を開き、今後の対応について協議した。村井嘉浩知事は「鳥インフルにかかったわけではない。予防的な措置で、心配する必要は全くない。宮城県の鶏肉に安全性の問題もない」と訴えた。
角田市の養鶏場は肉用のアヒル約7000羽を飼っている。残りのアヒルに鳥インフルの症状はなく、2週間の経過観察後、簡易検査や採血をして感染の有無を確認する。村井知事は本部会議で「これから鳥インフルが北上する可能性も十分にある。気を緩めず準備を」と担当部局に指示した。