宇都宮市、コロナ患者受け入れの救急病院に独自補助
宇都宮市は20日、新型コロナウイルス感染者を受け入れる救急病院に対し、最大1000万円を独自に補助すると発表した。発熱など感染の疑いのある患者を受け入れる救急病院には感染防止対策にかかった費用に対し、1床当たり最大100万円を補助する。市内感染者の急増で救急医療体制が逼迫していることから財政支援を行う。
発熱など感染の疑いのある患者はいったん救急搬送されたのち、新型コロナの検査結果が陽性なら新型コロナ専用病床、陰性なら相部屋などに移る。検査結果が出るまで感染防止策を施して治療に当たる必要があり、救急現場の負担は大きくなっている。
救急病院は市が新設する補助金を医師や看護師らの処遇改善、新規採用した職員の人件費のほか、感染防止に必要な設備の購入費などに充てられる。2020年12月25日から21年3月末までの間の設備購入や人件費などが補助の対象となる。
市は28日に開く市議会臨時会に補正予算案を提出し、可決後すみやかに救急病院に補助制度を周知する考えだ。