東京ガス、群馬で災害に強い住宅提案 日産EVを電源に
東京ガス群馬支社は住宅メーカーなどと連携し、災害に強いなど群馬県で快適に暮らせる住宅を提案するモデルハウスを同県高崎市に建設した。日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」と組み合わせれば停電時にも安定的に電気を使えることをPR。それぞれの顧客に提案して販売促進につなげる。

完成した「街かどモデルハウス」は3戸で構成。寒暖差が大きいなど群馬の気候や暮らし方などを考慮した。
各戸は全館空調と床暖房で室内環境を快適に整えられる。ニチコン製の電力制御装置「EVパワーステーション」を備えれば、リーフから住宅へ給電できる。東京ガスの家庭用燃料電池「エネファーム」とリーフを組み合わせると、災害による停電時でも高出力の電気を長時間利用できる。

東京ガス群馬支社は日産車の販売会社を傘下に持つGNホールディングス(前橋市)と協力し、リーフとエネファームの組み合わせ販売を強化する。モデルハウス建設ではパナソニックホームズのグループ会社であるパナソニックホームズ北関東(宇都宮市)の群馬支店と連携した。
モデルハウスの見学会で、東京ガス群馬支社の小屋かをり支社長は「モデルハウスは群馬での理想の住まい方を提案している」と説明。GNホールディングスの天野洋一会長は「群馬では2~3台の車を持つ家も多いので、これからは1台をEVに」とアピールした。

東京ガス群馬支社は2019年から群馬で快適に暮らせる住まいのあり方を提案する「ぐんまに住まう」プロジェクトを開始。住宅メーカーからプランの提案を受け、モデルハウス建設に着手した。
また、1年あまり前にGNホールディングス側から東京ガス群馬支社へリーフとエネファームの連携について提案があったという。
パナソニックホームズ北関東によると、モデルハウス3戸のうち1戸は既に県外の顧客に販売することが決まったという。