女川原発の防災訓練、規模縮小で開催 2月上旬に

2月上旬に予定される東北電力女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)の重大事故を想定した国の原子力総合防災訓練について、宮城県の村井嘉浩知事は「新型コロナウイルス対策を前提に実施で調整する」と明らかにした。
防災訓練には緊急事態宣言の対象となっている東京都から国の担当者約200人が訪れる。新型コロナの感染拡大が懸念され、村井知事は国に対して延期を要請していた。一方、小泉進次郎原子力防災担当相は、住民が参加する一部の訓練を延期したり、担当者を約80人に減らしたりすることで予定通り開催する旨を村井知事に伝えたという。
村井知事は「感染症拡大の状況においても事故が起こる可能性はある」と理解を示し、「国へは公共交通機関を利用しないことなどを要請した」と述べた。