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西武鉄道、特急の空き座席で秩父の農産物輸送 実証実験第2弾

西武鉄道は15日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で空席が目立つ有料特急の空き座席を使い、埼玉県秩父地方の農産物を輸送する実証実験の第2弾を始めた。空席の有効活用とともに、とれたての旬の食材をすぐに首都圏に届け、新型コロナによって苦境に立たされている農家を支援する狙いもある。同社は実証実験を重ね、今後の事業化の可能性などを検証する。

今回の実験で輸送するのは、埼玉県秩父市など8農園で収穫したイチゴ。15~19日の5日間、毎日計160パック程度のイチゴを西武池袋線を走る特急「ラビュー」で輸送する。この日は西武鉄道の社員らが午前9時台に西武秩父駅を出発する特急に朝収穫したイチゴを積み込み、同10時40分すぎに池袋駅に到着した。

イチゴの多くは同駅前の百貨店、西武池袋本店(東京・豊島)で午前11時から販売。一部はサンシャインシティプリンスホテル(同)に運び、ケーキに使用する。西武鉄道は昨年10月に秩父からシャインマスカットを輸送・販売したところ、即刻完売になるなど好評だったことから、第2弾の実施を決めた。

鉄道会社は新型コロナ感染拡大の影響による乗客数の激減で、経営状況が悪化している。西武鉄道の担当者は「農産物輸送は実験段階だが、空席をうまく活用できる事業を模索したい」と話している。

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