仙台銀行、商工中金と業務協力 コロナ後の本業支援

じもとホールディングス傘下の仙台銀行は14日、商工組合中央金庫と業務協力契約を結んだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う企業の事業再生計画の策定支援などで連携を強化する。商工中金と経営支援などに関する提携を結ぶのは東北の金融機関では初めて。
取引先である中小企業の経営改善計画や事業再生計画の策定支援、情報共有、協調融資などで協力する。新型コロナの感染拡大を受けて企業は足元の資金確保を急いだが、売上高の減少や利益確保などに対応する本業支援が課題となっている。
政府系と民間の金融機関が協力することで、新型コロナの収束後を見据えた事業支援を充実させる。中小企業再生支援協議会などを活用し、債権のランクダウンを防いでさらなる融資を呼び込む後押しもする。
仙台銀は2007年、商工中金と包括的な業務協力を目的とした文書を交わしている。20年には商工中金と連携し、初めて協調融資のアレンジャー(とりまとめ役)を務めた。