都知事、30年全て電動車で環境相と連携
東京都の小池百合子知事は11日の記者会見で、2030年までに都内で販売される新車すべてを電気自動車(EV)などの電動車への切り替えを目指すことで、小泉進次郎環境相と一致した、と明らかにした。国と連携して脱ガソリン車に取り組み、二酸化炭素を削減する。
小池氏は小泉氏と電話で会談し、電動車への完全移行で協力を呼びかけた。小泉氏は「ぜひ連携をとっていきたい」と応じたという。二酸化炭素に価格を付ける「カーボンプライシング」でも連携していくことを確認した。
会見で小池氏は与党税制改正大綱にも言及。海外から高度金融人材を呼び込むため相続税や所得税などの負担を軽減する措置が盛り込まれたことを評価。「国際金融都市を目指す東京に沿うものだ」と述べた。
一方で、21年度に限って固定資産税の負担増を回避する特例措置については、「趣旨は理解できる」としつつも、都の立場からは税収面で痛手となる。新型コロナウイルス対策で財政運営は厳しく、「地方自治体の実情に配慮した財政支援が必要だ」と訴えた。