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千葉県の鳥インフル、殺処分400万羽超す、採卵鶏の3割に

養鶏が盛んな千葉県で今季、鳥インフルエンザが猛威をふるっている。8日までに計8例が確認され、県全体で飼育されている採卵鶏の3割超が殺処分される「非常事態」(県担当者)に。周辺農場の出荷も制限され、生産者への打撃は深刻だ。

 鳥インフルエンザの感染が確認された千葉県多古町の養鶏場で進められる、殺処分に向けた準備作業=7日(県提供)

農林水産省の2019年畜産統計によると、同県の採卵鶏の飼育数は約1243万羽で、茨城県に次ぐ全国2位。20年12月に県南東部のいすみ市で感染が確認されて以降、匝瑳市や旭市などでも判明し、県によると、殺処分数は作業中を含め約427万羽に上る。

発生農場近くのある養鶏場では、搬出制限の対象となり、毎日20~30トン生まれる卵の置き場に窮する。経営者は「廃棄は簡単でなく、農場がパンク寸前。一方で餌代はかかり、このままでは破滅する」と話し、ニワトリの陰性が確認されるなど条件を満たした卵の搬出が早くできるよう支援を訴える。

県農業協会養鶏部会の担当者は「新鮮な卵を首都圏へ出荷しやすく、港に届く餌の保管拠点も近い立地から千葉に農場が集まっており、被害も拡大しやすい」と指摘。現時点で消費者への影響は少ないが、新型コロナウイルスの感染拡大による外食や土産品の需要低迷も重なり、生産者から相談はやまないという。

防疫作業にも支障が出ている。県によると、複数農場の殺処分が同時並行し、現場を指揮する獣医師が不足。県職員や陸上自衛隊が夜間も作業しているが、人員はぎりぎりという。防護服や手袋などの装備は新型コロナの影響で確保が難しくなっている。

封じ込めが後手に回る事態を避けるべく、県は資材供給や財政支援を国に要望。7日記者団の取材に応じた森田健作知事は「最大限の対応を尽くしているが、限界に来ている」と厳しい表情を見せた。〔共同〕

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