秋田三菱自販売、災害時にPHEVを秋田県に貸与
秋田三菱自動車販売(秋田市)と三菱自動車は10日、秋田県と災害時に電動車両を無償貸与する協定を結んだ。プラグインハイブリッド(PHV)車「アウトランダーPHEV」や「新型エクリプス クロスPHEV」を貸し出し、避難所などでの電力供給に活用してもらう。県は大規模停電などに備え、防災対応を強化する。

2車種ともガソリン満タンで一般家庭の約10日分に相当する電力を供給できる。秋田三菱自動車販売は試乗車として使っている8台を災害時に秋田県に貸し出す。

10日の協定締結式で、三菱自の若林陽介執行役員は2019年の台風15号に伴う千葉県の大規模停電発生時に、福祉施設の洗濯機や乾燥機を動かすのに同社の車両が役に立ったと紹介した。秋田県の佐竹敬久知事は「風水害などに伴う停電は頻繁に発生し、福祉施設や病院などで役に立つ」と歓迎した。三菱自が全国の自治体と同様の協定を結ぶのは秋田県で94例目という。