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うなぎパイの春華堂が新施設 食卓イメージし原点回帰

(更新)
椅子の脚の角度や表面の木目など、細部にまでこだわった

「うなぎパイ」で知られる菓子メーカー、春華堂(浜松市)は12日、新商業施設「スイーツバンク」を浜松市内に開業した。本社オフィスに加え菓子販売店とカフェを併設する。建物は食卓をモチーフにしたユニークな外観だ。敷地内には浜松いわた信用金庫も支店を構え、地域住民に欠かせない企業・菓子という原点回帰を打ち出す。

浜松駅から南西の海側に車で10分ほど走ると突然、住宅街に巨大なダイニングテーブルが姿を現す。高さは16メートル。スイーツバンクの建物だ。テーブルの脇には春華堂の紙袋。実物を13倍に再現した。上空からの「グーグルアース映え」を意識し、テーブルの上に置いた新聞広告など細部にまでこだわった。

テーブル状の建物に置かれた模型の新聞には、開業についての特集記事を載せるこだわりも

日常生活を切り取った風景を再現した理由について、間宮純也常務は「うなぎパイを食べるのはこうした家族だんらんの場。原点に立ち返って考えた」と語る。同社は浜松市内にすでに、県内外からの見学者を呼び込む製菓工場「うなぎパイファクトリー」と、食育の体験施設「nicoe(ニコエ)」の2大拠点を持つ。

新施設でターゲットとするのは主に近隣住民だ。敷地は約7000平方㍍で、北棟には多種類の菓子を販売する「SHOP春華堂」や、自家製のパンやランチを提供するベーカリーカフェ「とらとふうせん」が入る。スイーツバンクはより地域住民の憩いの場となるよう意識したという。

開業に合わせて数多くの新商品も投入した。うなぎパイよりもふんわりとした「厚焼きリーフパイ」は浜松産のバジル味など3種類をそろえた。コーヒーカップをかたどった生菓子など限定商品も用意。間宮常務は「うなぎパイは1つの柱。ただ、当社は和菓子から始まったメーカーで、うなぎパイ以外の商品ももっと知ってほしい」と話す。

北棟の1階は欧州風のデザインにし、だんらんスペースも設けた

新施設の敷地には旧本社社屋があったが、老朽化などで建て替えを決めた。スイーツバンクの構想を固めるまでに数年間、検討を重ねたという。

新築移転した浜松いわた信金の森田支店が入る。同信金とはもともと取引があり、2年ほど前に協業の話が持ち上がり、支店出店が決まった。春華堂の間宮常務は「信用金庫に来たついでに気軽に買い物してもらえれば」と話す。さらに踏み込んだ協業も進める。まず両社の女性社員が協力し「アフター5に食べたいスイーツ」をテーマにした新商品を年に数回ほど企画する予定だ。

支店内に設けた「ミーティングルーム ツノがたつ」を共同で運営し、地域の企業や住民の交流も後押しする考えだ。交流にとどまらず、住民や企業の社員を対象にした各種のセミナーも共同で開き、地域の活性化につなげていく方針だ。

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