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自家用車で有料送迎、交通空白地カバー 千葉県いすみ市

いすみ鉄道国吉駅周辺で始まった自家用車による送迎サービス

千葉県いすみ市のDMO(観光地経営組織)、ツーリズムいすみは自家用車を使った送迎サービスを始めた。タクシー会社が廃業して交通空白地となっている旧夷隅町地区が対象で、地域住民だけでなく観光客も利用できる。2020年11月の改正道路運送法施行で制度化された「事業者協力型自家用有償旅客運送」として関東では初の事例で、DMOが実施主体となるのも全国的に珍しいという。

当面は車両1台で土日祝日の午前9時から午後5時まで運行する。運賃は初乗り1.27キロメートル320円で、272メートルごとに60円加算する。タクシー運賃の6割程度という。いすみ鉄道の国吉駅から乗車できる。旧夷隅町地区からは迎車も可能だ。迎車料金は180円で、電話や対話アプリ「LINE」で予約できる。観光目的の貸し切りも可能だ。

車両と運転手をツーリズムいすみが用意し、車両整備や運行管理を市内のタクシー会社が担う。サービスを継続して提供するために、地域住民からも運転手を募集し、運転手には運賃から一定割合を歩合制で支払う。普通一種免許を取得していれば、講習を受けて運転手になれる。既に複数の応募があるという。

「自家用有償旅客運送」はバスやタクシー事業が成り立たない地域で輸送手段が必要な場合、市町村やNPO法人などが自家用車を用いて提供する仕組み。20年11月に改正道路運送法が施行され、住民だけでなく観光客なども利用できることが明確化された。さらにバスやタクシー事業者が運行管理や車両整備で協力する「事業者協力型」も制度化された。

旧夷隅町地区では地元のタクシー会社が19年夏に廃業後、いすみ市が乗り合いタクシーを運行していたが、平日だけのため土日の移動手段を住人が求めていた。菜の花や桜の時期には観光客が多く訪れるが、駅からの交通手段がないことも課題となっていた。

ツーリズムいすみによると、4日の日曜日に貸し切りで利用した観光客からは「観光地や飲食店を回る上で必要不可欠。観光客に広く知ってほしい」との声があったという。半年程度試験的に運用し、車両の数やサービス内容の変更などを検討する。

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