北都銀行、50年までに再生エネ100%
フィデアホールディングス傘下の北都銀行は本部・本支店の使用電力すべてを2050年までに再生可能エネルギーで賄うと発表した。国内の中小企業や団体が使用電力の再生エネへの転換を宣言する「再エネ100宣言RE Action」に参加した。地方銀行で初めて、秋田県内企業で初めての宣言という。

東北電力と秋田県が提供する「あきたEネ!オプション水力100%」を契約し、県営水力発電所で発電した電力を購入する。みんな電力(東京・世田谷)と契約し、秋田市と秋田県潟上市にまたがる秋田潟上ウインドファームの風力の電力も購入する。いずれも2~3月に契約する予定だ。
順次再生エネに切り替え、30年までに使用電力の30%、50年までに100%を達成する目標だ。北都銀はフィデアグループのシンクタンクを通じて風力発電事業会社のウェンティ・ジャパン(秋田市)に出資するなど、再生エネの普及に力を入れている。
再エネ100宣言RE Actionはグリーン購入ネットワーク(東京・千代田)など4団体がつくる協議会が19年10月に始めた。国際的な枠組み「RE100」の対象とならない国内の中小企業など(年間消費電力量が50ギガワット時未満)に参加を呼びかけている。参加企業・団体は101に上る。
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