受動喫煙、都民の58%が経験 東京都調査
東京都の喫煙に関する調査によると、他人のたばこの煙を吸う受動喫煙を経験していた都民が58%にのぼった。2020年4月の改正健康増進法と都受動喫煙防止条例の全面施行で飲食店などの屋内は原則禁煙となったが、路上に加え飲食店での受動喫煙のケースも依然として多かった。
都は20年11月中旬、20~79歳の都民3000人を対象にインターネット調査を実施した。都が7月上旬に実施した同じ調査で受動喫煙を経験したのは62%で、約4カ月間での減少はわずかだった。
受動喫煙を経験した場所は複数回答で、路上が最多の56%。夜の飲食店は40%、昼の飲食店は32%だった。7月調査に比べて飲食店での経験割合は減ったものの、依然として分煙が不徹底な実態が明らかになった。
都は都内の飲食店1万店にも、20年11月下旬~21年1月上旬に用紙送付によるアンケート調査を実施した。改正法などの全面施行後に屋内全面禁煙とした店は62%だった。原則屋内禁煙となったことを「知っている」との回答は85%にのぼった一方で、「知らなかった」も13%あった。