東京都「ワクチンチーム」が初会合 「緊密に連携を」
東京都は3日、新型コロナウイルスのワクチン接種を円滑に進めるための「ワクチンチーム」の初会合を開いた。住民への接種の実務に当たる区市町村や東京都医師会の担当者らが出席した。梶原洋副知事は「今回の大規模接種は過去に例をみない一大プロジェクト。緊密に連携することがなによりも重要だ」とあいさつした。個別接種をメインとする「練馬区モデル」などの事例が紹介された。
ワクチン接種を巡っては、23区からなる特別区長会が都に関連経費への財政支援を、医師会に医師らの人材確保での協力をそれぞれ求めている。個々の区長からは「外国人が安心して接種できる体制を」(斉藤猛・江戸川区長)、「都の施設を会場として借りられないか」(保坂展人・世田谷区長)といった意見が出ている。
政府は2月中旬から医療従事者を対象に先行・優先接種を始め、4月から高齢者への接種を開始したい考えだ。都市長会、都町村会は都に対して、都と区市町村で接種開始時期などの情報を共有する体制を確保するよう求めている。